映画『グリーンブック』のジャケット写真

本作『グリーンブック』は、2018年・アメリカにて公開されたノンフィクション・コメディ映画作品です。ジャマイカ系アメリカ人かつジャズピアニストのドン”ドクター”シャーリーと、そのドライバー・ボディーガードを務めるトニー・ヴァレロンガの2人を中心に、1960年代にドクターがおこなったアメリカコンサートツアーが題材として描かれています。

ちなみに『グリーンブック』というタイトルは、20世紀にアフリカ系アメリカ人のために出版された『THE NEGRO MOTORIST GREEN-BOOK(黒人ドライバーのためのグリーン・ブック)』というガイドブックから取られています。こちらの映画は、2018年9月にトロント国際映画祭の中ではじめて発表されて以来、名作としての呼び声が高く、世界最終興行収入は約3億1,884万アメリカ合衆国ドルをマーク。

また、受賞歴としてはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞やトロント国際映画祭・観客賞に選出され、アメリカン・フィルム・インスティチュートから2018年映画トップ10の1つとして評価されています。黒人差別が映画のテーマの1つとなりますが、その暗澹とした時代を暗く描くのでは決してなく、むしろコメディ映画として描かれたという点に、好意的なレビューが集まった映画だと言えるでしょう。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー
出演:ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ ディミテル・D・マリノフ セバスティアン・マニスカルコ マイク・ハットン P・J・バーン ジョー・コルテーゼ ドン・スターク

ネタバレあらすじ

コンサートツアーへ出発

ニューヨークの高級クラブでボディーガードとして働くトニーでしたが、クラブの改装工事が始まることで数ヶ月間、仕事を失うことになってしまいました。

しかし彼には妻や子どもがいるため、何もしないという選択肢はなく、新しい仕事を探して回らなければなりません。

そこである日、トニーは友人から「ある人物がドライバーを探している」という情報をもらいます。さっそく友人からその人物に紹介をしてもらい、面接へ向かったのでした。

その人物とは、黒人ジャズピアニストのドクター。しかもその仕事とは、黒人差別がまだ残っているアメリカ南部へのコンサートツアーに同行する際のドライバー業務だったのです。

最初は驚いたトニーでしたが、家族たちを養うため、そしてかなりの額の報酬を提示されたため、ドライバーを引き受けることに決めました。

いよいよコンサートツアーへ出発する日となりました。そこで、ドクターが所属するレコード会社からある本を渡されます。それはグリーンブックと呼ばれる、黒人が宿泊可能なホテルなどについて記載されたガイドブックでした。


出典:https://youtu.be/awUd_khNEcc

友情のめばえ

コンサートツアーに向かっている中で、トニーはケンタッキーフライドチキンのお店の看板を発見しました。聞いてみると、ドクターはこの有名なファストフードを食べたことがないということ。そこで、トニーはドクターにぜひ食べてみるように、と促します。

食べたくないと拒否するドクターに対し、半ば無理やりフライドチキンを食べさせたトニー。しかしドクターにとっても、思った以上においしかったようで、2人は楽しく食事をしていました。

そんな中、トニーはフライドチキンについてきたソフトドリンクの紙コップを道中に捨ててしまいます。それを見たドクターは、彼に紙コップを拾うように注意したのです。

その後、無事にホテルに着いた2人。トニーは家族に手紙を描こうとしますが、文章をうまく書くことができません。

手紙がなかなか書けない彼の姿を見たドクターは、先ほどの紙コップのポイ捨てなども含め、彼には深い教養が足りていないと思うようになります。そこでドクターはトニーが手紙を書くのを手伝うことに決めました。できあがった手紙はとても素敵なもので、2人の関係は縮まっていきました。

そんなある日、ドクターはバーに出かけます。そこで黒人を蔑視する白人たちから暴力を受けてしまいました。トニーは彼を救出し、今後、ドクターを守ることを約束しました。

ツアー終盤 まさかの逮捕!?

コンサートはそれ以降、順調に進んでいました。

しかし、ある日トラブルが発生します。コンサート後のディナーパーティでドクターがトイレを使おうとした際、黒人用のトイレを案内されたのです。

明らかな差別を感じたドクターは、その案内を拒否し、ホテルに戻って用を足すことにしました。ホテルでトイレを済ませて、再びパーティに戻ると、ドクターは黒人としてひどい扱いを受けることになりました。

しかし、コンサートツアーを成功させるため、そしてその場をなんとか収めるために、彼は無理やり笑顔を作って白人たちに対応をしたのでした。迫害を受けているのに無理に笑顔を見せるドクターの振る舞いは、トニーからすると理解できるものではありません。しかし、ディナーパーティはドクターの我慢により無事、平和に終わったのでした。

次のコンサートに向かっている中で、彼らは警察に呼び止められます。横柄な態度で質問をしてくる警察に苛立ちながらも辛抱していましたが、警察の挑発的な一言でトニーはつい警察を殴ってしまいます。それきっかけで、ドクターも含め、2人は警察に留置されてしまうこととなったのでした。

ドクターは懸命に「ここから出してほしい」ということを伝えます。しかし、黒人差別意識の強い警察は彼の言葉をまったく聞き入れようとしません。

その後、ドクターは司法長官とのツテを使って解放してもらうことができました。

「手紙を手伝ってくれてありがとう」

解放された翌日、彼らはついに最後のコンサートを迎えることになりました。しかし、黒人であるということを理由にコンサート会場への入場拒否という屈辱的な扱いを受けることとなります。

どうしても譲らないドクターを見たコンサート会場のオーナーはトニーに大金をちらつかせ、納得して帰ってもらいたいことを説明。しかし、トニーも聞き入れず、他のレストランでコンサートをすることに決めました。

そのレストランには、多くの黒人客が集っていました。そんな中で見事なピアノジャズを披露したドクターは万雷の拍手を受けることになったのです。

そして彼らはニューヨークに帰ります。トニーはドクターをクリスマスディナーに誘いましたが、ドクターはその誘いを断りました。ドクターは自分が行くことで迷惑をかけるかもしれないと遠慮したのです。

その後、パーティが盛り上がっている中で誰かがトニーを訪ねてきました。それはドクターだったのです。彼は迷わずドクターをパーティに招き入れました。

はじめてドクターに出会ったトニーの妻は彼にハグをしてこういうのでした。

「手紙を書くのを手伝ってくれてありがとう」

こうして本作『グリーンブック』はエンディングを迎えます。

映画『グリーンブック』の作品情報

映画『グリーンブック』のジャケット写真

レンタル開始日
2020/04/02
監督
ピーター・ファレリー
キャスト
ヴィゴ・モーテンセン マハーシャラ・アリ リンダ・カーデリーニ ディミテル・D・マリノフ セバスティアン・マニスカルコ マイク・ハットン P・J・バーン ジョー・コルテーゼ ドン・スターク
上映時間
130分
映画『グリーンブック』のユーザ評価

評価数:9件
評価 :★★★★☆(4.3/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    人種差別が改善されつつも まだ根強い風土が残る南部への挑戦を試みる黒人ピアニスト。 この時代からまだ完全に平等になっていないこの時代に投げかける問題作。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    素晴らしい。本当に良い映画です。肌の色も立場も違う2人が時に揉めながらも次第に心通わせてゆく様子が軽快な音楽に乗せて綴られてゆく。見終わった後の余韻がなんとも心地よい。人に薦めたくなる映画です。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    いろんなギャップ白人と黒人。金持ちと貧乏人。上品な人下品な人価値観の違い。人間って差別が好きなんだ。相容れない人が仲良くなるアメリカ人が好きな話だね。ケンタッキーチキンやホットドッグ、ひどい警官アメリカあるあるだね。そしてBGMの音楽。アカデミー賞貰うほどの作品ではないが楽しめた。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    最高の映画だった。テンポよく話が進むから見ていて飽きることは全く無い。話の内容はとても深く勉強になる。そこに、シリアスなシーンもさながら笑いのシーン、微笑ましいシーンがうまく散りばめられている。例えるのであれば、美味しい料理に近い。元々の素材を活かしながらも監督の表現を上手くトッピングとしてふりかけることでより素材の良さが引き立った、そんな映画だった。オススメの映画である。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    アカデミー作品賞なので見て損のない秀逸な作品でした。オススメです。

おすすめの関連作品

本作の監督・ピーター・ファレリーの手掛けた『メリーに首ったけ』についてご紹介しましょう。

本作は公開時期が1998年とすでに20年以上が経過している映画ですが、現在でもファンが多く、普及の名作であると言われています。

こちらも『グリーンブック』に負けず劣らずなコメディ映画となっており、さらにロマンティック要素も入り混じるユニークな作風です。

現在では名女優として有名なキャメロン・ディアスがまだ駆け出しの時代に起用されたということも注目に値する理由で、この映画をきっかけにして彼女はさまざまな映画作品に出演するようになりました。

ストーリーのあらましはこうです。

恋愛に疎い高校生のテッドがある日、意中の女子・メリーに出会い、なんとかデートの約束を取り付けるまでに漕ぎ着けることができました。しかし、あるトラブルがわざわいとなり、デートは実現せず、それ以来、気まずい関係になってしまいました。

メインはそのトラブルから13年後。いまだにメリーのことを思い続けているテッドは、10年以上の時を経て、再びアプローチをかけることになりました。しかし、そこに4人の恋敵が登場し、熾烈な争いが始まったのでした。

当時、過激なユーモアがたくさん描かれたことでR指定を受けてしまった本作でしたが、観客からの評価は非常に高く、興行収入は約3億7,000万アメリカ合衆国ドルを記録します。

また、これまで数多くのバージョンでDVDが発売され、現在では「完全版」のほかに「エクステンデッド版」、「メロメロ・バージョン」などが存在しています。

映画『メリーに首ったけ』の作品情報

映画『メリーに首ったけ』のジャケット写真

レンタル開始日
2000/07/07
監督
ピーター・ファレリー ボビー・ファレリー
キャスト
キャメロン・ディアス マット・ディロン ベン・スティラー リー・エヴァンス クリス・エリオット リン・シェイ ジェフリー・タンバー マーキー・ポスト キース・デイヴィッド W・アール・ブラウン サラ・シルヴァーマン キャンディ・アレキサンダー マーニー・アレクセンバーグ ダン・マーフィ リチャード・エム・タイソン ハーランド・ウィリアムズ トミー・ラーキンス ジョナサン・リッチマン
上映時間
119分
映画『メリーに首ったけ』のユーザ評価

評価数:980件
評価 :★★★☆☆(3.8/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    私は大好きなやつ!!! 何度見てもみんな幸せになれるやつ! 最初は笑いすぎて腹筋崩壊!
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    ほのぼのした作品だと思います。ストーリーも分かりやすくあっという間に見終わりました。とにかく主人公がかわいいです。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    メリーが本当に可愛くてキュートでした。こんな子がいたらすぐ好きになりそうですね
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    メリーが可愛すぎるしエロさもあって面白い。女性として見習いたい。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    ゆるく笑えるラブコメ大好きです。キャメロンディアスがとても可愛いです。