魔女の宅急便のジャケット写真

1989年に公開した宮崎駿監督の「魔女の宅急便」は、角野栄子の同名児童文学をアニメ映画化した作品です。

一人前の魔女になるために、13歳の少女キキが両親の元を旅立ち、成長していく姿を描いています。本作は第13回日本アカデミー賞話題賞・エランドール賞特別賞などのタイトルを受賞しました。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
出演(声):高山みなみ 佐久間レイ 山口勝平 戸田恵子 信沢三恵子 三浦浩一 関弘子 加藤治子

13歳の旅立ち

魔女の母親をもつ少女キキは一人前の魔女になるために、魔女の古くからのしきたりに従って、修行の旅に向かおうとしていました。そのしきたりとは、13歳になった満月の夜に親元を離れ、他の魔女が住んでいない町で修業を積むというもの。

父親から借りていたラジオで今夜の満月の夜は晴れると聞いたキキは、突然旅立ちの日を今夜に決定し、両親に告げます。来週キャンプの計画を立てており、道具を借りてきた父親は驚きを隠せませんが、知り合いにキキが今夜旅立つことを知らせました。魔女である母親は空を飛ぶ以外にも魔法の薬を作ることができますが、キキは空を飛ぶことしかできません。自分も13歳で独り立ちした母親ですが、我が子の旅立ちには不安しか感じませんでした。

その晩魔女の正装である黒いドレスに身を包んだキキは、自分で作ったホウキで旅立つつもりでした。しかし、心配した母親が自分の使っていた古いホウキを差し出します。最初はしぶしぶでしたが、母親のホウキを使うことにしたキキ。皆に見送られながら、黒猫のジジとともにホウキに乗って旅立ちます。父親から半ば強引にもらったラジオを聞きながら、初めての一人旅にワクワクしながら満月の空を飛びます。

途中で色鮮やかな衣装を着た魔女に出会います。彼女は占いで生計を立てており、もうすぐ修業が終わって故郷に帰れることを楽しみにしていました。予報では晴れるはずでしたが途中でどしゃぶりになってしまい、やむなくキキとジジは止まっていた貨物列車に潜り込みます。しばらくすると列車が走りだし、荷物として積まれていた温かい藁に包まり、いつしかキキは眠っていました。翌朝目を覚ましたキキの目の前には、初めて見る海。キキはホウキにまたがり、海に浮かぶ街コリコへと向かいます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=4bG17OYs-GA

空飛ぶ宅急便

大都会に心躍らせるキキでしたが、魔女に慣れていない街の人々の対応は冷たく、キキは戸惑いを隠せません。警察官のお世話になってしまいそうになるキキを、とっさの機転で助けた少年トンボ。彼は飛行クラブに入っており、空を飛んでやってきた魔女のキキに興味があったのです。しかしなれなれしい態度に腹を立てたキキは、トンボを振り切るように空を飛んでいきます。

ホテルに泊まろうにも、未成年者だけでは泊まれず途方に暮れるキキですが、ひょんなことからパン屋のおかみおソノに出会います。おソノはキキの境遇を知り、自分の家の離れに住めばいいと提案してくれました。新居を掃除し必要な物を買いそろえたキキは、空を飛ぶ自分にできる仕事は荷物を運ぶ宅急便だと考えます。持参したお金から宅急便屋の電話を引こうと思っていましたが、妊娠中のおソノは自分の代わりにパン屋の店番をしてくれれば店の電話を使ってもいいと言ってくれます。キキはおソノの好意に報いるために、パン屋の仕事を張り切りました。

その反対に、キキの宅急便の仕事はなかなか来ず、キキとジジはパンケーキを食べる日々が続きます。落ち込むキキですが、おソノが店の常連客から仕事を紹介してくれました。甥の誕生日プレゼントである黒猫のぬいぐるみを届ける途中、キキは強風にあおられて森にプレゼントを落としてしまいました。しかし、お届け物を探していては配達の時間に間に合わないと悟ったキキは、プレゼントにそっくりのジジを代わりに届けます。そして、急いで森へと引き返しました。小屋の窓辺にぬいぐるみが飾ってあるのを発見したキキは、自分が預かった荷物だから返してほしいと、小屋の主ウルスラに頼みます。しかしぬいぐるみの首元が森のカラスたちによって破られていたため、ウルスラはぬいぐるみを縫い直します。その間交換条件として、キキは小屋の掃除をしていました。なんとかぬいぐるみとジジの交換に成功し、無事に帰宅したキキでした。

突然失われた魔法の力

少しずつ宅急便の仕事も軌道に乗ってきたある日、飛行クラブのパーティーの招待状をもってトンボが店を訪ねます。キキに強引に招待状を渡し、迎えに来るからと去っていくトンボ。この日は仕事が多く、キキはトンボの迎えに間に合うように必死で仕事をこなしました。依頼先の家を訪ねると、依頼人の老婦人が困っていました。キキに孫に渡すパイを頼む予定でしたが、オーブンが壊れて作れなかったのです。配達料だけ渡してキキを返そうとする老婦人ですが、キキはオーブンの隣にあったかまどでパイを焼き、孫に届けます。突然の雨でびしょぬれになってまで届けたパイでしたが、孫は「このパイ嫌いなの」というだけでした。ずぶ濡れのまま帰宅したキキはパーティーにも間に合わず、熱を出して寝込んでしまいました。

ジジとの食事の最中、突然キキはジジの言葉が分からなくなってしまいました。とっさにホウキに乗ってみても飛べません。キキの魔法の力がなくなってしまったのです。必死に飛ぼうとしますが、とうとうホウキも壊れてしまいました。飛べなければ仕事のできないキキは、しばらく仕事を休むほかありません。そんなキキをウルスラが訪ね、キキを小屋に招待しました。

画家であるウルスラのモデルになりながら、スランプの相談をするキキ。ウルスラからアドバイスを受けて元気になって帰ってきたキキは、老婦人から再び依頼を受けました。そこにはキキへのプレゼントとして、空を飛ぶキキを描いたケーキがありました。

キキ、デッキブラシで空を飛ぶ

老婦人の家で一緒にテレビを見ていると、飛行船の出発シーンが中継されていました。しかし、強風で飛行船が操縦不能となってしまったのです。そのまま空へと吹き飛ばされた飛行船の先端のロープには、下りるタイミングを失ったトンボが必死でしがみついていました。それを見たキキは、慌てて現場へと向かいます。時計塔に引っかかった飛行船を発見したキキは、近くにいたおじさんからデッキブラシを借ります。キキの必死の思いが通じたのか、デッキブラシはゆっくりと浮かび始め、不安定ながらも空を飛べたのです。

トンボの姿を確認し、必死に近づこうとするキキですが、なかなか手が届きません。その場にいる人たちはもちろん、テレビの中継を通してキキたちを見守るおソノや老婦人も必死で応援します。

とうとう力尽きたトンボが、ロープから手を放してしまい落下してしまいました。しかしキキは、猛スピードで追いつき落下するトンボの手を取り、人々の歓声を受けながら無事に救出成功したのです。これがきっかけとなり、キキは魔法の力を取り戻し、街の人たちにも受け入れられました。キキの肩に乗ったジジの鳴く声に、笑顔で応じました。その後おソノさんは無事子供が産まれ、ジジもいつの間にか父親になっています。両親に届いた手紙には、この街が好きになり頑張っていること、自信がついたことが書かれていました。今日もキキはデッキブラシに乗って、元気にコリコの空を飛んでいます。

魔女の宅急便の作品情報

魔女の宅急便のジャケット写真

レンタル開始日
2002/12/18
監督
宮崎駿
出演(声)
高山みなみ 佐久間レイ 山口勝平 戸田恵子 信沢三恵子 三浦浩一 関弘子 加藤治子
上映時間
103分
魔女の宅急便のユーザ評価

評価数:10971件
評価 :★★★★☆(4.3/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • なんといっても曲がいい!小さい頃は自分も魔女になりたいと憧れました。
  • 娘を持つ父親は『いつの間にこんなに。。』のセリフですでにうるうる来ちゃいます。 成長と挫折、そしてほんの僅かに見えた未来への希望がキキの明日を明るくしている。 ユーミンの曲がぴったり合います。
  • あの世界観がとっても大好きです。キャラクター一人一人が魅力的で、何度見てもいい作品です。

おすすめの関連作品『魔女の宅急便』

魔女の宅急便は、2014年にも原作小説を元にした実写版映画が公開されました。キキを演じたのは、映画初主演となる小芝風花。「呪怨」シリーズや「ラビット・ホラー3D」でおなじみの清水崇が監督を務めています。アニメ版では原作とは異なる設定もあるため、両者を見比べてみるのもおすすめです。

魔女の宅急便(実写版)の作品情報

魔女の宅急便(実写版)のジャケット写真

レンタル開始日
2014/09/19
監督
清水崇
キャスト
小芝風花 尾野真千子 広田亮平 浅野忠信 山本浩司 新井浩文 吉田羊 筒井道隆 宮沢りえ
上映時間
108分
魔女の宅急便(実写版)のユーザ評価

評価数:6382件
評価 :★★★☆☆(3.3/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 観たいけどジブリの実写化映画だし…。なんだかな~と観てこなかった作品。しかし、ジブリとは違うストーリー展開で引き込まれてしまった。主人公の演技が瑞々しくて素晴らしかった。
  • アニメとは違うけど、よかった。 キキ役が可愛いかった。 辛いことも辛いことを乗りこえようとする姿がとても胸が締め付けられる感じでした。 エンディング曲もサイコーです。
  • ジブリの映画が好きなので見たけど、アニメを実写化したものとして期待してしまうと裏切られるかもしれない。ただ全く別物として見ればよくできていると思う。話もアニメのものと全然違うけど、それはおそらく原作の小説に忠実に作られているからだろう。魔女の女の子のかわいらしい話だった。