検察側の罪人-のジャケット写真

木村拓哉と二宮和也の初共演が話題となった作品で、原作は「犯人に告ぐ」や「クローズド・ノート」などで知られる雫井修介です。「日本のいちばん長い日」や「関ケ原」など、話題作や名作を数多く生み出した巨匠・原田眞人が監督・脚本を手がけています。

現在と過去の2つの殺人事件をめぐって、ベテランエリート検事・最上毅(木村拓哉)と、新進の若手熱血検事・沖野啓一郎(二宮和也)が対立。それぞれの信じる「正義」が絡み合う、人間の根源的な真実を、余すところなく描き出す社会派ドラマです。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:原田眞人
脚本:原田眞人
出演:木村拓哉 二宮和也 吉高由里子 平岳大 八嶋智人 大倉孝二 矢島健一 音尾琢真 キムラ緑子 芦名星 山崎紘菜 松重豊 山崎努

蒲田で老夫妻が殺される事件が起こる

東京地検刑事部に若手検事の沖野啓一郎(二宮和也)が、新たに配属されてきました。沖野は、研修生時代に講義を受けた頃から憧れの存在だったエリート検事の最上毅(木村拓哉)を上司に持つことになります。最上はかつて、研修生の沖野たちの前で「自分の正義やストーリーに固執する検事は、犯罪者に堕ちる」と語っていました。そんな最上と一緒に働けることに、喜びを感じる沖野。最上もまた、沖野に信頼を置き、さっそく闇ブローカーの諏訪部(松重豊)の取り調べを任せます。しかし、沖野は「物は売っても人は売らない」と強固な姿勢を崩さない諏訪部から自供を引き出すことはできませんでした。

そのようななかで起きるのが、蒲田で老夫妻が殺される事件です。被害者の老夫妻は、年金のほかにアパートの家賃収入で生活を立て、さらに個人で金貸しもやっていました。老夫妻に殺害動機のある人間が多数あげられ、金庫も狙われたこの事件は強盗殺人事件として捜査本部が立ち上げられました。沖野は事件の凶悪さはもとより、最上の期待に今度こそ応えるために身を引き締める思いで事件の捜査にあたります。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=wzvmvESzuv0

容疑者「松倉重生」の名を見つける~過去の事件へ

沖野は最上の指導のもと、蒲田の老夫婦強盗殺人事件を担当することになります。多数あげられた容疑者のなかに「松倉重生」(酒向芳)という名を見つけたときから、最上の目の色が変わりました。最上は、過去に検事を志すきっかけとなった事件を経験していたのです。

最上は、学生時代に学生寮で暮らしていました。その寮の管理人をしていた夫妻の当時中学生だった一人娘・由季が強姦され殺されてしまったのです。その事件の最有力容疑者が、松倉でした。しかし証拠不十分で不起訴となり、松倉は無罪放免されています。そして、その事件はすでに時効を迎えていました。

由季を妹のようにかわいがっていた最上は、松倉に対して強い怒りを持ち続けていたのです。その松倉の名に、今回の老夫婦強盗殺人事件の容疑者として再会したのです。最上は、今度こそ松倉の犯行を証明しなければならないと強く心に念じ動き始めます。

闇ブローカーの諏訪部利成(松重豊)を使って証拠をねつ造したり、別件逮捕したり、さまざまな暴走をはじめる最上。最上を信じる沖野も、その指導のもとに松倉に厳しい取り調べをおこないます。しかし、どんなに追い詰めても松倉の自供はとれず、犯行を否認し続けるばかりです。一方で松倉は、すでに時効を迎えている過去の強姦殺人事件の自供をはじめます。

しかし時効を迎えている事件なので、いくら自供がとれても松倉を有罪にすることはできません。いまの最上が望んでいることは、今回の老夫婦強盗殺人事件の自供です。今度こそ、松倉に過去の事件では実行できなかった正義の鉄槌をくださなければなりません。

そんな最上に危機感を抱いたのが、沖野の事務官の橘沙穂(吉高由里子)です。事件が最上の思い込みにより、ミスリードされていると感じ始めました。実は彼女は素性を隠して検察に潜入しているルポライターで、最上を調べていたのです。もちろん最上も沖野も、そのことを知りません。

そして松倉の自供がなかなかとれない沖野も、老夫婦強盗殺人事件に関しては、松倉がシロなのではと疑うようになりました。橘は最上のことを調べ上げて、過去の事件との関連を探しあて、そのことを沖野にも知らせます。

新たな容疑者「弓岡」が現れる

それぞれの思惑が入り乱れるなか、捜査線上に新たな重要容疑者が現れました。一度は重要容疑者として、その名をあげられていた弓岡嗣郎(大倉孝二)。その弓岡が、酔って老夫婦強盗殺人事件の犯行の自慢話をしていたという情報が入ってきたのです。その自慢話のなかでは、公表していない事件現場の状況も語られていました。

弓岡は老夫婦から借金をしている様子はなかったのですが、報道では伏せていた「凶器に使われた包丁の刃先が折れている」ということを知っていたのです。これで犯人は弓岡に決まったと思われたが、最上にはどうしても松倉を犯人にしなければならない理由がありました。とはいえ、真犯人と見られる弓岡をみすみす見逃すわけにもいきません。思い余った最上は、闇ブローカーの諏訪部にある依頼をします。諏訪部に闇の拳銃の手配を頼んだのです。

手に入れた拳銃を持って弓岡を箱根の別荘地に誘い込んだ最上は、弓岡の犯行の一部始終を聞きました。弓岡はギャンブル絡みの借金を老夫婦に申し込んだが、断られて逆上して老夫婦を包丁で殺害。自分の借用書を抜き出して持ち帰っていたのです。弓岡からすべてを聞き出した最上は彼を銃で殺害し、掘っておいた穴に埋めるのでした。今やそれが、彼の信じる正義となっていたのです。そこには、かつて沖野が憧れたエリート検事・最上の姿はなくなっていました。そんな最上に絶望した沖野と橘は、検察を辞める決意をします。

「正義」とはなにか?

検察を離れた沖野は、松倉の国選弁護人・小田島誠司(八島智人)に密かに接触します。そして、検察時代に知り得た捜査情報を流し、小田島に無罪を勝ち取れば名声を手に入れられると説得し、小田島の協力を得ることに成功。その結果、松倉はまたしても無罪放免になりました。

弓岡の死体が発見されて事件は迷宮入りかと思われていましたが、とある後援会で沖野は最上と松倉の接点に気づき、凶器の入手ルートから諏訪部との繋がりまで見えていました。しかし釈放を勝ち取った祝いの席で、松倉は沖野を前にサイコパスな本性をあらわにします。異常な本性を隠そうともしない松倉を見て、自分のおこなってきたことは何だったのか分からなくなる沖野。そんな沖野の目の前で、偶然を装った諏訪部により、松倉は暴走車に跳ね飛ばされます。最上と行動を共にしていた諏訪部にとっての「正義」も、松倉に私的制裁を加えることだったのです。

数日後、最上の祖父の別荘に招かれた沖野は、最上に正義の執行者となるべく誘われます。しかし最上の「正義」とは違うところに、自分の求める「正義」があると信じる沖野は、その誘いをきっぱりと断ります。憧れの存在だった最上と、道に迷いつつある沖野との、決別の時でした。

検察側の罪人の作品情報

検察側の罪人のジャケット写真

レンタル開始日
2019/02/20
監督
原田眞人
キャスト
木村拓哉 二宮和也 吉高由里子 平岳大 八嶋智人 大倉孝二 矢島健一 音尾琢真 キムラ緑子 芦名星 山崎紘菜 松重豊 山崎努
上映時間
123分
検察側の罪人のユーザ評価

評価数:2134件
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
    • とても面白かったです。検察官でも人間のドロドロした部分があるんだなと。
    • キムタクとニノのカッコよさは当然。松重豊の存在感が物凄く全体を引き締めて、ハードボイルド系を醸し出し、検察っていったい何?とこちら側から問題提起したくなるような、、、。 最後まで退屈しない作品でした。 戦時中の 日本軍のインパール作戦について知らない人は、事前に調べておくと、劇中ストーリーに違和感が無くなるかもですね。
    • ニノの演技が素晴らしかった。観ていて、タイトルの意味が分かってスッキリしました。

おすすめの関連作品

「検察側の罪人」でダークヒーローとしての新たな側面を見せた木村拓哉は、その次の作品に「マスカレード・ホテル」を選びました。「ガリレオ」シリーズや「新参者」シリーズとともに、東野圭吾屈指のベストセラーとなっている「マスカレード」シリーズの第一作「マスカレード・ホテル」の映画化です。都内で起こる連続殺人事件を解決すべくホテルに潜入する潜入捜査官・新田浩介を演じています。

「検察側の罪人」では熱血検事を演じる二宮和也。「母と暮らせば」では、ひと味もふた味も違うヒューマンな魅力あふれる息子役を演じています。主演は日本を代表する大女優・吉永小百合で、監督は「男はつらいよ」シリーズで有名な巨匠・山田洋次です。

マスカレード・ホテルの作品情報

マスカレード・ホテルのジャケット写真

レンタル開始日
2019/08/07
監督
鈴木雅之
キャスト
木村拓哉 長澤まさみ 小日向文世 梶原善 泉澤祐希 東根作寿英 石川恋 濱田岳 前田敦子 笹野高史 高嶋政宏 菜々緒 生瀬勝久 宇梶剛士 橋本マナミ 田口浩正 勝地涼 松たか子 鶴見辰吾 篠井英介 石橋凌 渡部篤郎
上映時間
133分
マスカレード・ホテルのユーザ評価

評価数:1313件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • かなりいい映画だった。キムタクがほんとにベストなキャラ選びだった。ええ、こんな人が犯人なのと驚きもすごい。
  • 警察官とホテルマンの組み合わせが新しく、結末にも驚かされた。とにかく、面白かった。
  • 豪華キャストでそろぞれに物語があり、面白かった。非常に良い作品だった。