ラプラスの魔女のジャケット写真

『ラプラスの魔女』は東野圭吾の同名小説を映画化した作品で、2018年5月4日に全国公開されました。作家としてデビューしてちょうど30周年を迎えた東野圭吾が「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった」という意気込みで書いたのがこの作品です。

連続して起きる死亡事件を調査していく本格派ミステリーで、映画監督は三池崇史、主人公には櫻井翔という「ヤッターマン」と同じコンビが再び起用されました。タイトルに冠されている「ラプラスの魔女」を演じるのは広瀬すず。

主題歌「FADED / フェイデッド」を歌っているのはアラン・ウォーカー。音楽を担当しているのは「明日へ 戦争は罪悪である」「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」などで知られる遠藤浩二です。

手に汗握るサスペンスは見所たっぷり。原作にも負けない魅力が詰まっています。

レンタル開始日:2018/11/14、収録時間:116分、ジャンル:邦画サスペンス

ここからは映画のネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:三池崇史
原作:東野圭吾
脚本:八津弘幸
出演:櫻井翔 広瀬すず 福士蒼汰 志田未来 佐藤江梨子 TAO 玉木宏 高嶋政伸 檀れい リリー・フランキー 豊川悦司

死因の謎

資産家で有名映像プロデューサーの水城義郎(みずきよしろう)は3度目の妻である千佐都と共に赤城温泉を訪れて、火山ガスによる硫化水素中毒死をします。

水城にはミヨシという母親がいますが、麻布北警察署の中岡刑事(玉木宏)は義郎が亡くなる3ヶ月前にミヨシからある相談を受けていました。そのことが気になっていた中岡は水城の母親に連絡しようとします。しかし、彼が死亡した後、ミヨシが首を吊って自害していたことがわかったのです。

水城に多額の保険金が掛けられていたことや、千佐都が義郎とは38歳も歳が離れており、結婚する前は銀座でホステスをしていたという経歴を持っていたことから、中岡は殺人事件を疑います。

ところが警察からの依頼で事故現場の現地調査をした地球科学専門の大学教授の青江(櫻井翔)は、「条件が安定しない屋外で致死量を吸引させて計画的殺人を行うのは不可能」と事件性を否定しました。中岡は教授の意見を尊重しながらも、あきらめずに聞き込み調査を続けます。

そんな中、別の温泉地でも同じような火山ガスによる硫化水素中毒死が発生し、売れない役者の那須野五郎が死亡する事故が起こってしまいます。前回と同じように調査に赴く青江は水城と那須野が知人同士であり、同じように亡くなっていることから「本当に屋外での硫化水素ガス中毒死は不可能なのかどうか」疑念を抱くようになりました。

そこへ謎の少女 羽原円華(うはらまどか/広瀬すず)が現れます。彼女は、その場で起こる自然現象を予測する不思議な能力を持っていました。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=LN1k2yAXab4

羽原円華の力

事故現場に現れた円華は、「木村」という男性の写真を見せて「この人物を探している」と言うのです。

青江は2つの事故の関連性を調べているうちに、甘粕才生(あまかすさいせい)と言う映画監督のブログにたどり着きます。

彼は“鬼才”と呼ばれるにふさわしい映画監督として有名でしたが、今は表舞台から退いている状態です。

彼のブログには10年前に娘の萌絵が硫化水素で自殺を図り、その巻き添えで妻は死亡、息子の甘粕謙人(福士蒼汰)は一命を取り止めたものの、意識不明の植物状態になっていたことが記されていました。

謙人は、脳神経外科で脳神経細胞再生の第一人者である羽原全太郎の手術を受けて奇跡的に回復し、またその手術によって、あらゆる物理現象を予測できる不思議な力を身に付けていたのです。

そのブログに載っていた写真の顔は甘粕の若い頃にとても似ていたことから、「甘粕謙人が円華の探している木村なのかもしれない」と青江は思い始め、円華に会いに行きます。

才生は、温泉で亡くなったふたりの犠牲者とも関連性のある人物。単なる事故の域を超えている偶然の一致に納得できないものを感じた青江は中岡と協力体制を敷き、調査を始めることにしました。気になるのは最初の赤熊温泉ばかりではありません。苫手温泉でも、その姿を見せた羽原円華の存在です。彼女には何か不思議な力があるということにも気づき、温泉でふたりの男性が相次いで死亡した裏にはきっと理由があるに違いないと、青江は確信するに至りました。

甘粕謙人と羽原円華

円華が指定してきたのは夜の公園でした。そこで、青江はほとんど信じられないような経験をします。公園に人工的に作られた斜面の上に立つ円華の足元からスモークのようなものが流れ落ちて、それが青江のほうに向かってくるのです。このスモークは拡散することなく、青江の全身を包み込みました。これが硫化水素ガスだったとしたらガス中毒で自分は死亡していたかもしれない、と青江は確信します。また、円華はそれきり姿を消してしまいました。

青江は円華の父、全太朗に話を聞きに行くことにしました。そこで謙人が特別な能力に目覚めたことを聞かされます。特別な能力とは未来を予測する力。そして、相手の瞬きなどのわずかなサインから心理を読み取る能力といったものでした。

円華は幼いころに母親を竜巻事故で亡くしており、数理研究所で謙人が療養していたことで彼と出会います。彼の能力を知り、手術をして彼と同じ能力を自分に与えるよう全太朗にお願いしたのでした。

これらの能力は謙人の損傷している脳の部位と関係しているのですが、謙人と同じ能力を得るためには同じ部位に損傷がなくてはなりません。全太朗は禁忌とは知りつつ自分の娘に手術を施し、謙人と同じ能力を授けることに成功しました。

青江は、円華自身が手術を受けることを望んだという事実を知ってがく然とします。彼女は「ラプラスの悪魔」ならぬ、「ラプラスの魔女」になることを望んでいたです(※ラプラスの悪魔とは、過去現在未来全ての事象を把握している超越的な存在のこと)。

話を聞いた青江は、水城と那須野を殺すことができたのは謙人と円華だけしかいないだろうと悟りました。再び、円華の元を訪ね、ラプラスの魔女となった経緯を聞いたと報告。彼女は手術が終わってから8年間、能力を使う方法を練習し、謙人から教えてもらった過去を話してくれたのです。青江は彼女に対して、その能力は使わないほうがいいのではないかと諭します。

その頃、中岡から連絡が入り、才生は病院にて衰弱状態で入院していることが判明しました。実は才生は娘と妻を憎んでいて、自ら事件を起こしたのです。さらに、水城と那須野の事件を足すことで大きな事件として世間を騒がし、映画の脚本にしようと企てていました。実の父親のそんな企みを知っていた謙人は記憶がないふりをして生きていたのです。母と妹の人生を狂わせた父を許せなかった謙人は、共犯者の2人(水城と那須野)を事故に見せかけて殺害し、最後は父である才生を抹消しようと計画していました。

結びつく3つの事件

謙人は千佐都を使って才生を呼び出します。そこは以前、才生が映画の撮影で使った廃墟でした。

青江と円華は3番目の殺人を阻止しよう彼らを尾行します。車を降りた円華は雷の音に気付き、謙人が積乱雲から下降する気流が地面に激突して強烈な破壊力を持って周囲の物を破壊するダウンバーストを使って才生を殺害し、そして自らも一緒に死を選ぼうとしていることに気が付きました。

円華は謙人の計画を狂わせるために、計算した場所に車を止めて青江と2人で少し離れた場所に避難すると雷の共に廃墟が崩れ落ちたのです。
しかし円華の機転によって甘粕才生、千佐都、謙人の3人は軽傷で済んだのでした。

事件の真相が明るみに出ましたが、謙人が起こした2つの殺人事件は警視庁によってもみ消され、生きる意味を見失った甘粕才生は療養先の病院で自ら死を選びます。

人は未来が見えないからこそ夢を持ち、未来に希望が持てることに気付いた円華の父、全太郎は、自分が娘円華の人生の希望や夢を奪ってしまったことに気付くのでした。

ラプラスの魔女の作品情報

ラプラスの魔女のジャケット写真

レンタル開始日
2018/11/14
ジャンル
邦画サスペンス
収録時間
116分
さらに詳しく見る>

ラプラスの魔女のユーザ評価

評価数:502件
評価 :★★★★☆(3.6/5)

ゲオユーザのラプラスの魔女の評価
  • 出演者が豪華です。
    原作は未読ですが、考えさせられる作品でした。
    科学技術で人間を進化させ、予測·予知能力が備わった人間はその能力を悪として使えば、自然現象を利用して犯罪を起こすことだって可能になる。
    そして未来を見通すことさえも…
    果たして予測·予知能力など必要あるのか、そこまでの進化など必要あるのか、問われている気がしました。
  • 原作のファンなのでレンタルしました。実写化はどうかなと思ってましたがストーリーが作り込んであって面白かったです。
  • 今までの櫻井翔の映画としては、ちょっと物足りない。共演者の広瀬すずが良くない! 主役は、櫻井翔にやらせなくっちゃ。誰って感じ?

おすすめの関連作品『ヤッターマン』

三池崇史監督と櫻井翔のコンビといえば、まず思い浮かべるのが「ヤッターマン」でしょう。2009年3月に公開された同映画はタイムボカンシリーズの実写映画化作品で、ストーリーの面白さがうまく表現されており、大人も子どもも楽しめる映画となっています。

三池崇史は子どもの頃にタイムボカンシリーズを見て育っており、当時の感じをできるだけ忠実に再現したいと考えながら撮影をしていたようです。「ヤッターマン」は公開後、4週連続で週間興行ランキング第1位を達成しており、邦画興業成績ランキングでは年間9位にランクインしています。

ヤッターマンの作品情報

ヤッターマンのジャケット写真

レンタル開始日
2009/09/25
監督
三池崇史
キャスト
櫻井翔 福田沙紀 生瀬勝久 ケンドーコバヤシ 岡本杏理 阿部サダヲ 深田恭子
上映時間
111分
さらに詳しく見る >
ヤッターマンのユーザ評価

評価数:888件
評価 :★★★☆☆(3.5/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 1号に櫻井翔さん、2号に福田沙紀さん、ドロンジョに深田恭子さん、キャステングはまってます。特に深田恭子さんは意外なドロンジョですが、ちょっとオバカすれすれな感じもあり、セクシーでもあり、素敵です。豪華キャストがこまごまとした(笑)をとっていきます。
  • アニメオリジナルをかなり忠実に再現している様に思います。ドロンジョ様の深田恭子さんは、セクシーで可愛いですね。
  • 原作は知らないが、素晴らしい。頭の中をぐじゃぐじゃにされる快感を堪能した。ツッコミをする楽しさを与えてくれる手腕に敬服。一級品のフェイクに星5つ。