万引き家族のジャケット写真

第71回カンヌ国際映画祭 最高賞 パルムドール受賞作品! 日本人が受賞するのは1997年以来21年ぶりとなり、さらに第42回日本アカデミー賞で最優秀賞を8部門受賞した『万引き家族』は国内外問わず高い評価を得ました。

監督・脚本・原案を手がけたのは『海街diary』(2015)や『三度目の殺人』(2017)を手がけた是枝裕和。

リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林による豪華共演! さらに池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、柄本明、緒形直人と、実力派俳優たちが集結。

仲睦まじい家族が血の繋がった家族ではなかった…家族を描き続けてきた是枝監督が「本当の家族の絆」を描いた衝撃の感動作です。

レンタル開始日:2019/04/03、ジャンル:邦画ドラマ

ここからはゲームのネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ 緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 柄本明 高良健吾 池脇千鶴 樹木希林

万引き家族と「ゆり」の出会い

下町に住む、日雇い労働者の「柴田治」とその息子「祥太」は街のスーパーで連係して万引きを繰り返していました。

冬の日も暮れたころ、いつも通り万引きを終えた2人は、帰り道で幼い女の子が団地の廊下に、1人締め出されているのを見つけます。見るに見かねた治は、小さな自宅に連れて帰ります。

「柴田家」はクリーニング工場で働く妻「信代」とその妹の「亜紀」、祖母の「初枝」の5人家族でした。

見知らぬ子どもを連れて帰ってきた治に、信代は元の家に帰すようぼやきつつも、少女の名前を聞き世話をします。そうして「ゆり」と名乗る少女と一緒に6人みんなで食卓を囲むのでした。ゆりの腕にやけどの跡があるのに気付いた初枝がそのシャツをめくると、体中に傷とやけどがありました。

食事が終わると、信代と治はゆりを元居た家に帰そうとしますが、アパートの中から、「産みたくて産んだわけじゃない!」と叫ぶ母親の言葉を聞き、2人はここにゆりを置いていけないと引き返します。

ゆりも家には帰りたくないと言いました。

それからしばらく治たちは、ゆりの捜索願が出ているのではないかとビクビクしていましたが、季節が春になるとテレビで幼女失踪事件が報じられるようになります。それにより女の子は「ゆり」ではなく「北条じゅり」という名だと知ったのです。一家は、ゆりを返さずそのまま「りん」と名前を変え、祥太の妹として一緒に暮らすことにしました。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=vMP3wysydDs

家族の生業

柴田家の収入は治の工事現場での日雇い労働とクリーニング店で働く信代のバイト代、さらに初枝が独居老人として受給する年金でした。彼らの家は初枝以外の人間は暮らしていないことになっていました。

それだけでは全員での生活は立ちいかず、信代は客の服のポケットから金品を盗み、初枝はパチンコ屋で人の玉を盗んで小銭を稼いでいました。祥太も学校へ行けず、「学校は家で勉強できないやつが行くところ」だと教えられ、近所の駄菓子屋で万引きしていました。

亜紀は初枝から生活費の支払いを許されていましたが、自分の小遣いはJKリフレと呼ばれる風俗店で稼いでいるのでした。

柴田家では、亜紀以外の家族は全員がなにかしらの犯罪を行いながら生きているのです。

初枝はある日、とある家に向かいます。その家は、亜紀の本当の家族でした。亜紀の両親は初枝を笑顔で迎え入れます。初枝は亜紀の両親からお金をもらっていました。実は、亜紀の祖母は初枝の夫の不倫相手でした。亜紀の両親はそのことを引け目に感じ、慰謝料のつもりで初枝にお金を渡し続けていたのです。亜紀はこの家を家出した長女でしたが、彼女はこのことを知らず、また、彼女が初枝と一緒に暮らしていることをこの家族は知りません。両親は亜紀が海外留学していると思っているのです。

ささやかな家族の幸せ

夏前に現場で足を怪我した治に加え、信代もリストラに。
初枝の年金だけが生活の頼りとなります。
治は祥太だけでなくりんも連れて万引きを手伝わせます。

そんな状態でも6人の生活は笑いが絶えず、ささやかながらも幸せに暮らしていました。

そんな夏のある日、一家はみんなで海へ行きます。治、信代、亜紀、祥太、そしてりんが楽しそうに海辺で遊ぶ姿を優しい眼差しで見守る初枝は、そっと「ありがとう」と呟きました。柴田家とりんは少しずつ、強い絆で結ばれるようになっていたのです。その翌日、初枝は眠ったまま息を引き取りました。初枝の死を役所に届けてしまうと年金が支給されなくなります。そこで治と信代は床下に穴を掘り、初枝の遺体を埋めました。

家族の崩壊

治は初枝の年金を不正に引き出し、へそくりにも手を付け生活の足しにします。治はケガが治っても仕事をしようとせず、相変わらず万引きを続けます。信代もクリーニング店を解雇されて以降、別の仕事に就こうとしません。

そんな中、いつも通り祥太はりんを連れ、駄菓子屋で万引きをしようとすると、店主に止められ「妹にはさせるなよ」と2人分のお菓子をもらいます。このことで祥太は自分たちのしていることに疑問を抱き始めます。

しかし治は相変わらずで、とうとう祥太を連れて車上荒らしにまで手を染めます。これまで「店のものは誰のものでもないから」と教えられていたため万引きを続けていた祥太ですが、駄菓子屋の件もあったため積極的ではありません。しかし治は駐車してある車からブランド物のバッグを盗み、走って逃げました。

それから数日後、スーパーでりんが万引きをしようとし店員に気付かれそうになります。祥太はわざと大げさに商品を盗み、店の外へ。店員に捕まりそうになった祥太は高所から飛び降り、病院に運ばれます。

治と信代は警察に呼び出されますが、祥太を置いて夜逃げをしようとし、捕まってしまいます。

事情聴取により柴田家は誰も血縁がないことが判明。
以前、治と信代は正当防衛で信代の元夫を殺し、治にはその前科がありました。
初枝は孤独な老人で彼らに居場所を与える代わりに疑似家族を作ったのでした。

信代は前科のある治の代わりに、責任は全て自分にあると供述し刑に服します。

亜紀は警察から治、信代の前科のこと、そして初枝が自分の実家にカネをせびりに行っていたことを聞かされます。亜紀は「おばあちゃんはお金がほしかっただけなのかな…私じゃなくて」と呟きます。

施設に入った祥太は1年後、治と一緒に信代の面会に行きます。
そこで信代から、幼いころパチンコ屋の駐車場に置き去りにされていたことを教えられます。信代は車のナンバーを覚えており、「その気になれば実の両親に会える」と祥太に伝えます。その日の晩は施設に帰らず、治のアパートに泊まった祥太。治は祥太に「とうちゃんさ…おじさんに戻るよ」と言いました。

翌朝、祥太をバス停まで送る治。バスに乗った祥太を治は走っておいかけます。「祥太!祥太!」と治の声が聞こえましたが、祥太は振り返りませんでした。

一方、りんは実母の虐待に怯える暮らしに戻ってしまいました。
アパートの廊下で一人遊ぶりん。踏み台に乗って遠くを眺めます。まるで誰かが迎えに来るのを待っているかのように…。

万引き家族の作品情報

万引き家族のジャケット写真

レンタル開始日
2019/04/03
ジャンル
邦画ドラマ
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万引き家族のユーザ評価

評価数:1616件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 貧困層家庭と児童虐待の増加2つの社会問題にピントを合わせた人間ドラマ。血の繋がりを越えた1つの家族の形を知っていく過程がとても面白い作品。
  • 内容はちょっと現実的じゃないと思うけど、とにかく出演者の方々の演技がすごい。
  • さすが、カンヌ国際映画祭受賞作品。奥が深く、最後に驚きと感動がじわじわ寄せてくる。今は亡き、希林さんのお芝居が好き。とにかく1回見て欲しい。

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『万引き家族』で高い評価を得た是枝裕和監督は、これまでに国内はもちろんのこと、海外でもメジャーな映画賞を受賞しています。長編デビュー作『幻の海』(1995)ではヴェネツィア国際映画祭で監督賞を受賞、『誰も知らない』 (2004)では第77回アカデミー賞外国語映画賞・日本代表作に選ばれ、同作に出演していた柳楽優弥は第57回カンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を最年少(当時)で受賞しました。

2019年10月には最新作『真実』が公開。この作品の主演はカトリーヌ・ドヌーヴ、そのほか、ジュリエット・ビノシュやイーサン・ホーク、リュディヴィーヌ・サニエが出演しパリで撮影されました。日本を代表する監督となった是枝裕和が、世界でさらなる評価を高める作品になるはずです。

誰も知らないの作品情報

誰も知らないのジャケット写真

レンタル開始日
2005/03/11
監督
是枝裕和
キャスト
柳楽優弥 北浦愛 木村飛影 清水萌々子 韓英恵 YOU 串田和美 岡元夕紀子 タテタカコ 加瀬亮 平泉成 木村祐一 遠藤憲一 寺島進 村野ともまれ 田中慶太 黒沼博美 俵木藤汰 金替康博 小池幸次 杉弥生 加藤四朗 高山雄大 堀田大陸 柘植亮二
上映時間
141分
誰も知らないのユーザ評価

評価数:1237件
評価 :★★★☆☆(3.8/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 実話ですが、本当に無責任な母親だと思いました。YOUさんが演じ また可愛らしいので なんとも言えませんが、実際はダメだと思います。物語は悲壮感のないように進みます。子どもたちが可哀想です。
  • 母親の失踪によって柳楽優弥演じる長男の明が兄弟を引っ張っていくが、ジリジリと憔悴していく様がなんともいたたまれないです。 親がいることが当たり前ではないことを改めて再確認させられる作品でした。
  • 子どもと、そして私たち大人と向き合わせられる作品でした。とにかく悲しくて、重くて、苦しい。実話をもとにしたお話だなんて信じたくないし、実話はもっと残酷なものだったんだろうなと思うと息ができなくなる。でも、こんな現実があることを私たちは知らなければならないと思います。人生で一度は観るべき作品です。子どもたちのお芝居が自然すぎて余計に苦しくなる

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