未来のミライのジャケット写真

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」などで有名な細田守監督の手がける、長編劇場用アニメーション作品です。生まれたばかりの赤ちゃんの妹に、両親をすっかり奪われてしまった4歳児のくんちゃん。すっかり赤ちゃん返りをしてしまったくんちゃんは、わがままを言って泣きじゃくりながら部屋を飛び出したのをきっかけに、不思議な冒険の旅に出ます。主人公のくんちゃんの声の出演に、「君の名は」の上白石萌音の妹の上白石萌歌、両親役が星野源と麻生久美子、祖父母役に宮崎美子と役所広司、曽祖父役を福山雅治がそれぞれ担当したことでも有名です。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:細田守
脚本:細田守
出演:上白石萌歌 黒木華 星野源 麻生久美子 吉原光夫 宮崎美子 役所広司 福山雅治

赤ちゃんのミライちゃんと出会う

建築家の父親の設計するちょっと変わった形の階段だらけのデザイナーズハウスに住む4歳児のくんちゃん。そこに産院から帰ってきたのは、生まれたばかりの妹を連れた両親です。おばあちゃんに面倒を見てもらいながら、しばらく母親と離れて暮らしていたくんちゃんは、帰ってきた母親を前に、すっかりご機嫌になります。

しかし、そんな気分もすぐに吹っ飛ぶ現実が待ち受けているのです。両親は妹の世話にてんてこ舞い状態。それまで両親の愛情を一心に受けて育っていたくんちゃんは、あまり相手にされなくなってしまいます。その状況にくんちゃんはうまく対応できず、赤ちゃん返りして大騒ぎするようになりました。

やがて赤ちゃんには「未来」という名がつき、母親は早めに産休を切り上げて仕事に行くようになります。家事と育児は、独立して家で仕事するようになった父親が、主に分担するようになっていました。しかし、家事と育児に加えて、建築家としての仕事もしなければならない父親は、なかなかくんちゃんの相手まではできません。そのため、「ミライちゃん、好きくない」が口ぐせになっていく、くんちゃん。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=U0ciLDOeBOE

未来からやってきたミライちゃん

両親になかなか相手にしてもらえない中、くんちゃんは次第に庭で過ごすことが多くなっていました。そんなくんちゃんの前に現れたのが、未来から時空を越えてやってきた、高校生の姿の妹・ミライちゃんや人間の姿をした愛犬のゆっこです。

ゆっこは、くんちゃんが生まれる前には、夫婦の愛情をたっぷり受けて、たくさんかまってもらいながら可愛がられて飼われていました。でも、くんちゃんが生まれてからは、あまりかまってもらえなくなり、好きだったエサもグレードダウンしてしまっていることに不満を感じていたのです。

未来からやってきたミライちゃんは、なぜかひな人形を片づけることを使命としています。3人は、父親にひな人形を片づけてもらおうと画策。しかし、仕事に夢中になっていて、なかなかひな人形をしまってくれない父親にしびれを切らした3人は、ついに自分たちの手でひな人形をしまい始めることにします。

別のある日、せっかくの母親の休日なのに、わがままを言って困らせてばかりのくんちゃんは、自己嫌悪に陥って、やはり庭で過ごしていました。そして、未来からやってきたミライちゃんに導かれながら、子どもの頃の母親のもとにたどり着くのです。

大人になっている母親はいつも、くんちゃんいわく「鬼ばば」のような形相で「片づけなさい」と連呼しています。しかし、子どもの頃の母親は、両親が留守の間の家じゅうを散らかして大はしゃぎ。くんちゃんも一緒になって大はしゃぎしますが、そこに帰宅してきて、「信じられない」とカミナリを落としたのが母親の母親(くんちゃんのおばあちゃん)でした。

父親と一緒に自転車の練習に公園に出かけたある日のこと、父親はいつものように妹の世話にかかりきりで、くんちゃんの自転車の練習もままなりません。帰宅して泣きじゃくるくんちゃんの前に、今度は若い男が現れます。それは実は、若き日の曽祖父でした。曽祖父によって、馬やバイクに乗せてもらったくんちゃんは、現実に戻ると、自信満々でやる気です。そして公園に出かけて勇気を出して自転車に乗ってみると、乗れるようになっていました。くんちゃんは両親に褒められて上機嫌になります。

奇妙な駅空間に迷い込む

ある日のこと、家族でお出かけ準備中のくんちゃんは、お気に入りの黄色いズボンにこだわって、かんしゃくを起こします。黄色いズボンは洗濯中で、青いズボンしかなかったのです。青いズボンをはきなさい、と言う両親に対し、くんちゃんは腹を立てます。そして、今度は奇妙な空間に迷い込んでしまいました。

そこは遺失物係が幅をきかせる不思議な世界。その近未来のような雰囲気の駅のホームで、母親の姿を求めるくんちゃんが、女性の後ろ姿に呼びかけると、振り返ったのは「鬼ばば」の形相の母です。そこでくんちゃんが失くしてしまったのは「自分」でした。母親の名も父親の名も言えなかったくんちゃんは、自分がくんちゃんであるという自己証明を、どうしてもすることができなかったのです。遺失物係は、自己証明できなかった子は、穴の中の列車に乗るのだと説明します。

その列車は、「ひとりぼっちの国」へと向かう列車です。ホームには不気味な列車が到着し、乗せられそうになるくんちゃんですが、そこで、その列車に乗り込みそうになっている赤ちゃんのミライちゃんを見ます。必死で赤ちゃんのミライちゃんを助けようとするくんちゃん。そして、くんちゃんは、すんでのところで、「ミライちゃん」の名を言うことができました。名前を呼ぶことで「くんちゃんは、ミライちゃんのお兄ちゃん」と、自分がくんちゃんであることを証明できたのです。

そして家族のはじまりを見る

遺失物係は、「ミライちゃん」を呼び出し、未来のミライちゃんがやってきます。くんちゃんは未来のミライちゃんの手につかまって、ひとりぼっちの国へ向かう列車から、逃げ出すことができました。現実に戻るカードを見つけるために、未来のミライちゃんと共に、くんちゃんは家族のはじまりを見ます。小学生になっても自転車に乗れずに、泣きながら練習している父親。くんちゃんの家にもらわれてくる前の、まだ母犬と一緒にいるゆっこ。猫にいたずらされて巣から落ちてしまったツバメのひなを、しょんぼり手にしている幼い日の母親。そのときから、それまで好きだった猫が苦手になったと言います。

戦時中、船の破片と共に必死で泳ぎ続けて、やっとのことで生き延びた曽祖父も見ました。「かけっこして私に勝ったら結婚してあげてもいい」と、負傷して足が不自由になった曽祖父と、かけっこで競争して、わざとゆっくり走る曾祖母。「もしも」がいくつも積み重なって、今の私たちを形づくっていると、優しくくんちゃんに語る未来のミライちゃん。

そしてミライちゃんは、今を生きている自分自身の世界、つまり未来の世界に、くんちゃんを連れていきます。幼いくんちゃんに、未来のミライちゃんの兄である、成長して高校生になっているくんちゃんを見せるのです。最後に未来のミライちゃんは、「お別れなの?」と尋ねるくんちゃんに、「これからうんざりするくらい、一緒にいるじゃん」と言って、笑顔でくんちゃんを現実に送り返します。

現実に戻ってきたくんちゃんは、少しお兄ちゃんになって、妹の赤ちゃんのミライちゃんに、優しくなれたのです。そして、こだわっていた黄色いズボンではなくて、青いズボンをはいて、母親の呼びかけに応えるのでした。

未来のミライの作品情報

未来のミライのジャケット写真

レンタル開始日
2019/01/23
監督
細田守
キャスト
上白石萌歌 黒木華 星野源 麻生久美子 吉原光夫 宮崎美子 役所広司 福山雅治
上映時間
98分
未来のミライのユーザ評価

評価数:2110件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 後半になるにつれて引き込まれていく作品です いい意味で、小説を読むようなゆったり感がありました
  • 細田守監督の作品は、考えさせられることも多く、子供の立場にたって今、考えなくてはならないなと思わせられた。そして家族のありがたみ。今を大事に生きていきたい。
  • ワガママなくんちゃんが未来の妹に会って少しずつ優しいお兄ちゃんになっていく姿に感動しまいました。

おすすめの関連作品

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」などに続く、細田守監督の長編オリジナル作品の第4作目となるのが「バケモノの子」です。人間界とバケモノ界「渋天街」のあるパラレルワールドを舞台に、バケモノと少年の師弟のような関係を描いています。さらに親子の絆やヒロインとの恋愛まで、子どもから大人まで、幅広い年代が楽しめる、新冒険活劇です。声の出演は、バケモノ役の役所広司や少年・九太役の宮崎あおいのほか、青年となった九太を渋谷翔太、ヒロインの楓役を広瀬すず、バケモノの親友を大泉洋が、それぞれ演じました。

バケモノの子の作品情報

バケモノの子のジャケット写真

レンタル開始日
2016/02/24
監督
細田守
キャスト
役所広司 宮崎あおい 染谷将太 広瀬すず 山路和弘 宮野真守 山口勝平 長塚圭史 麻生久美子 黒木華 諸星すみれ 大野百花 津川雅彦 リリー・フランキー 大泉洋
上映時間
119分
バケモノの子のユーザ評価

評価数:26966件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • これは劇場でも3回も見てしまうほど名作です! 気難しい主人公の蓮(九太)と その師匠となる頑固な熊徹の 絆と成長を描いた物語です。 物語はもちろん、映像もすごいし、 声優もすごいし、非の打ち所がないです! わかりにくい点はひとつもなかったので 老若男女みんなが泣いて笑えるような 作品だと思います!イチオシ映画です!
  • 一人ぼっちになった少年を拾った化け物が親の代わりとなって、少年を育てていくとても感動する映画です!2人はいつも喧嘩しているのですが、喧嘩するほど仲がいいってやつですね!
  • 現世界と異世界の行き来があり、人間と動物世界の共存を夢みた世界観ある映画だった

時をかける少女の作品情報

時をかける少女のジャケット写真

レンタル開始日
2007/04/20
監督
細田守
キャスト
仲里依紗 石田卓也 板倉光隆 谷村美月 垣内彩未 関戸優希 原沙知絵
上映時間
100分
時をかける少女のユーザ評価

評価数:6931件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 面白かったです!少女のタイムリープをうまくストーリーに取り入れて描く青春映画!Time wait for no one (時は人を待たず) と作品の中で掲げられるテーマが印象的でした。 子供も大人も両方楽しめる映画だと思います。 捉え方によっていろんな考え方ができると思いますので、見終わった後、誰かと話したくなりそうな映画です! おススメ!(^O^)
  • 1年に一度、必ず借りている作品。 レビューを書くのは何回目だろうか。 主人公の青春を、たった2時間の枠によく収めている作品だと思う。 甘酸っぱく、爽快で、刺激的なあの頃に戻りたいと何度も思い返させてくれる作品だ
  • とても感動的で、青春、恋愛、後悔、悲しみ、希望、想像、全て胸にきました。 キューっと締め付けられる気持ちになりました。

サマーウォーズの作品情報

サマーウォーズのジャケット写真

レンタル開始日
2010/03/03
監督
細田守
キャスト
神木隆之介 桜庭ななみ 谷村美月 仲里依紗 斎藤歩 富司純子 中村正 永井一郎 信沢三恵子 信澤三惠子 板倉光隆 高久ちぐさ 中村橋弥 谷川清美 田中要次 田村たがめ 山像かおり 小林隆
桐本拓哉 玉川紗己子 金沢映子 佐々木睦 太田力斗 安達直人 皆川陽菜乃 諸星すみれ 今井悠貴 清水優 横川貴大
上映時間
114分
サマーウォーズのユーザ評価

評価数:8723件
評価 :★★★★☆(4.1/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 親子で大好きな作品です。 毎年夏になるとみたくなる作品の一つです。
  • 夏に見たくなる作品。仮想ゲームの反乱というのは近未来に実際に起きそうなリアリティも感じられて背筋が寒くなる。
  • 映像の繊細さ。ほどよいファンタジー感、共にとても素晴らしい。スタジオ地図の代表作。