思い出のマーニーのジャケット写真

2014年に公開された「思い出のマーニー」は、イギリス人作家ジョーン・G・ロビンソンの同名児童文学が原作です。

心を閉ざした少女が、とある少女との交流をきっかけにだんだんと心を開いていく姿を描いています。監督は米林宏昌で、主人公の佐々木杏奈役に高月彩良・マーニー役に有村架純と、若手女優が起用されました。

舞台が日本になっているため、マーニー以外は日本人キャストに変更されています。第88回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートにされました。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:米林宏昌
脚本:丹羽圭子、安藤雅司、米林宏昌
出演(声):高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳

夏休みを親戚の家で過ごす

札幌市に住む中学一年生の杏奈は幼いころに家族を亡くし、親戚が引き取らなかったため施設で育ちました。ある日、現在の育ての親である佐々木家に養子に入りますが養父が亡くなってしまい、今では養母と二人暮らし。

養母が市役所から児童手当を貰っていると知った杏奈は、お金と引換えに自分を育てていると独り合点して、わざと養母を他人行儀に「おばさん」と呼んでいます。肉親との死別や喘息を患っている身の上、養母への不信感などが重なり、人を信じきれず深いかかわりを避けてしまう杏奈。そんな自分にも嫌気がさしており、いつも暗くて感情を表さない少女になっていました。

杏奈は喘息の発作を起こし早退し、しばらく学校を休むことになりました。医者から空気の綺麗な場所で過ごすことを勧められた杏奈は、母との関係と喘息の症状を改善させるために、親戚の家で夏休みを過ごすことを決めます。

最寄りの駅に向かうと、親戚のおじさん夫婦が迎えに来てくれていました。事前に養母から親子関係が上手くいっていないことを聞いていたおばさんは、何も言わずに杏奈を受け入れます。親戚の大岩家に向かう途中、今は使われていないサイロを見かけます。

大岩家に到着して荷物をほどくと、中には養母から何かあったら手紙をくださいという養母からのメッセージと葉書が入っていました。おばさんに言われ杏奈はしぶしぶ手紙を書きます。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=jjmrxqcQdYg

不思議な少女マーニーとの出会い

葉書を出しに行く途中、海辺に佇む屋敷を見つけました。初めて見るはずなのになぜか懐かしさを覚えた杏奈は一人で屋敷へと向かいますが、屋敷には誰も住んでおらず荒れていました。

その後、なぜか屋敷の住民たちの夢を見るようになります。おばさんから誘われて近所に住むのぶ子たちと夏祭りに向かいますが、短冊を書いている途中のぶ子の無神経な発言にいら立ち、口喧嘩になってしまいます。

その場を去った杏奈が向かったのは海。近くにあった一艘のボートに乗り込み、杏奈は向こう岸にある屋敷へと向かいます。すると突然、金髪の少女マーニーと出会ったのです。マーニーは夢の中で、おばあさんに髪の毛を梳いてもらっていた少女でした。空き家のはずの屋敷には電気がついており、中からマーニーの母親が出てきたため慌てて隠れますが、彼女は気にすることなく、二人は秘密の友だちになりました。

それから毎日一緒に遊ぶようになった二人。目を離した拍子に彼女が遠くにワープしていたり、不思議な現象が起きます。お互いをよく知るために3個ずつ質問をした時も、最後の質問で不思議な体験をするのでした。

マーニーの日記

ある日杏奈は、マーニーに誘われて屋敷のパーティーへ花売りとして潜り込みます。お酒を飲んで眠ってしまった杏奈がテラスで目覚めると、マーニーにダンスをエスコートされました。不慣れな杏奈がバランスを崩しながら踊る姿にマーニーが笑い、杏奈もつられて笑います。私をまた見つけてねと、杏奈を抱きしめながら告げるマーニー。杏奈はなぜか郵便局の前で倒れており、それを見つけた町の人が車で大岩家に送ってくれたのでした。翌日、杏奈はまた屋敷へ出掛けますが、マーニー達の姿はなく代わりに工事関係者がいたのです。

杏奈が屋敷を描いていると、近くで老婦人も屋敷をデッサンしていました。彼女から、屋敷に住んでいた少女とは仲良しだったこと、屋敷に今度新しい一家が引っ越してくることを告げられます。屋敷を訪れると、マーニーがいた部屋には小さな女の子がいて、あなたがマーニーなのかと尋ねます。その女の子は彩花といい、杏奈にマーニーの日記を手渡します。

日記には杏奈と過ごした思い出が綴られていました。彩花はこの日記を書いたのが杏奈で、マーニーは杏奈の創り出した空想の友だちだと思い込んでいたのです。日記を手にした杏奈は、マーニーと再会を果たします。杏奈は養母がお金と引換えに自分を育てているのだという考えを話します。すると彼女も、金銭的には恵まれていても両親から構ってもらえず、メイドからはひどい扱いを受けていることを明かしました。メイドから罰としてサイロに閉じこめられたことがあり、今でもサイロがトラウマになっていることも話します。

そこで杏奈はトラウマを克服するために、嵐の中一緒にサイロへ向かいました。いつの間にかサイロの中で眠ってしまった二人ですが、気が付いた時にはマーニーの姿がありません。彼女に置いていかれたと思った杏奈はとてもショックを受け、腹立たしく感じました。しかし夢の中でマーニーが謝ってくれたので、許すことにしました。

マーニーと杏奈の関係

彩花に呼ばれた杏奈は、日記の残りの部分と一緒にあった絵を渡されます。屋敷の描かれた絵の裏には作者である久子の名前が書かれており、二人は屋敷のデッサンで知り合った老婦人久子に、マーニーについて尋ねます。

マーニーはお金持ちの屋敷に住んでいましたが、仕事で忙しい父親と外出好きの母は彼女を置いていつも家を留守にしていました。マーニーの相手は意地悪なばあやとメイドだけだったので、彼女は一人寂しく暮らしていたのです。そんなマーニーも成長し、娘が産まれます。しかし夫を病気で亡くしたショックから病弱になってしまい、入院しなければなりませんでした。

娘を育てられなくなってしまったため泣く泣く全寮制の学校へ入学させますが、親子の溝は深くなります。半ば家を飛び出すように出て行った娘は、子供を産んだ後に事故で亡くなってしまいます。マーニーは娘の代わりに孫娘を育てます。久子の話を聞いて、杏奈は自分が大切に持っていた写真が屋敷の写真であったことに気づきます。そして、マーニーが自分を育ててくれた祖母だったということも。

札幌から養母が迎えに来た時、杏奈は今までの暗く無表情な少女ではなくなっていました。見違えるほど生き生きとした明るい表情をしていたのです。養母は、市役所から手当を貰っていたことに罪悪感を感じていたため、杏奈にはその事実を隠していたことを告げます。手当がなくても自分の娘だと伝える養母を、ようやく杏奈は受け入れることができました。

そして、夏祭りの日に喧嘩してしまったのぶ子とも仲直りをします。彩花にもまた会おうと約束をしました。入り江でスケッチをしている久子には、養母のことを「母親」だと紹介し、養母は思わず涙ぐみます。そして久子には、自分とマーニーについての手紙を書くと約束します。

おじさんの車に乗って駅へと向かっていると、屋敷が見えました。その瞬間杏奈にはハンカチを振って別れを告げるマーニーの姿が見えましたが、それは風にはためくカーテンだったのです。

映画『思い出のマーニー』の作品情報

映画『思い出のマーニー』のジャケット写真

レンタル開始日
2015/03/18
監督
米林宏昌
出演(声)
高月彩良 有村架純 松嶋菜々子 寺島進 根岸季衣 森山良子 吉行和子 黒木瞳
上映時間
103分
さらに詳しく見る >
映画『思い出のマーニー』のユーザ評価

評価数:12399件
評価 :★★★☆☆(3.7/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    ジブリ作品が大好きですが、この作品は特に好きです。序盤から終盤にかけてかわっていく主人公の表情や考え方など、観てる人も一緒に考えさせられる少し切ないけど温かい物語でした。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    終盤思わぬ展開で涙しました、無償の愛は人を立ち直らせ前を向く原動力を与えてくれる素晴らしいものだと気付かせてくれる。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    「メアリと魔女の花」の躍動感あふれる「動」の力強さとはうって変わって、本当に大事なものに重点を置いた「静」の強さが印象的でした。「メアリ」は6歳の娘と鑑賞しましたが、こちらは鑑賞年齢によって受ける印象も変わってくるのではないでしょうか。末永く付き合っていきたい、と感じさせてくれる秀作でした。こういうジブリ作品があっても良いと思います。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    特に大きな盛り上がりがあるわけでもなく、比較的平坦に物語が進む。しかし、見終わったあと、良い満足感がある。大きな感動でなくても、心が落ち着き豊かになった気がした。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    現ポノックの監督作。宮崎駿では描けないような繊細で、人の機微を情緒的に表現する独特な作品。思い出した時に浸りたくなる、そんな映画。

さらにレビューを見る

おすすめの関連作品

「思い出のマーニー」の監督である米林宏昌は、多くのスタジオジブリ作品の原画を担当しています。2010年公開の「借りぐらしのアリエッティ」が初の監督作品で、本作同様イギリス人作家のメアリー・ノートンの書いた児童文学作品「床下の小人たち」を原作とし、日本を舞台にアレンジしています。

2017年には「メアリと魔女の花」の監督も務めました。本作の山下医師の声を担当した大泉洋は、「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」などその他のジブリ作品にも登場しています。

映画『借りぐらしのアリエッティ』の作品情報

借りぐらしのアリエッティのジャケット写真

レンタル開始日
2011/06/17
監督
米林宏昌
出演(声)
志田未来 神木隆之介 大竹しのぶ 竹下景子 藤原竜也 三浦友和 樹木希林
上映時間
94分
さらに詳しく見る >
映画『借りぐらしのアリエッティ』のユーザ評価

評価数:7195件
評価 :★★★★☆(4.0/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    自然や絶滅危惧種についても考えさせられる映画です。小さいコも全部は理解できずとも小さな生き物の目線が分かって楽しめると思います。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    宮崎駿ではないけれど、安定感のあるジブリアニメでした。ハラハラもするしドキドキもします。そしてとても夢が詰まった内容でした。トトロ同様物がなくなったのはアリエッティたちの仕業かな?と思っちゃいますね。笑。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    ジブリ映画だけど、宮崎駿にはない感性がある映画。主人公2人の関係性がとても静かだけど、強く美しい絆を感じる。派手さはないが、せつなくて清い物語。家や小物、一つ一つが可愛いらしく愛着が湧く。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    ジブリ作品の中でも大好きなお話です。うちの中にもアリエッティがいたらいいなと思います。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    現代のシェアする暮らしを考えさせるストーリー。狭い世界だけど、とても印象に残る舞台だった。

さらにレビューを見る

映画『メアリと魔女の花』の作品情報

メアリと魔女の花のジャケット写真

レンタル開始日
2018年03月20
監督
米林宏昌
出演(声)
杉咲花 神木隆之介 天海祐希 小日向文世 満島ひかり 佐藤二朗 遠藤憲一 渡辺えり 大竹しのぶ
上映時間
102分
さらに詳しく見る >
映画『メアリと魔女の花』のユーザ評価

評価数:4393件
評価 :★★★★☆(4.0/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★☆☆(3/5)
    自分に自信のない少女が、ひょんなことから魔女の学校に入り込んでしまう。 そこからの冒険で一皮むける、というストーリー。 爽やかな友情も織り混ぜつつ、「魔法が使えなくても勇気があればそれがすべてだ」ということを伝えたかったのかも。 子どもに良い作品だと思う。 もちろん、大人もそれなりに楽しめる。 声優が豪華です!
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    面白いのは間違いない。特にジブリの中でも海外のファンタジーをテーマにしたものが好きな人にはオススメ。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    豪華声優陣で話題になった作品です。絵が綺麗。ストーリーが分かりやすい。愛するものを大切にしよう。など沢山のメッセージが詰まった大人も子供も楽しめる映画になっています。 又 観たくなる作品で、ジブリ作品の様にいつまでも親しまれるでしょう。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    画力がすごい! 息をのむ展開の連続! 杉咲花さんの演技が良い!
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    魔女の宅急便とまたちがった魔法の世界観で、3歳の子供も、気になるのか何回も観てました。魔法系は子供にとって魅力がいっぱいです。

さらにレビューを見る