カメラを止めるな! のジャケット写真

「カメラを止めるな!」は、冒頭37分間のシーンをワンカットで撮っている点が大きく注目を集めた映画です。この作品はENBUゼミナールという映画監督や俳優養成学校の生徒たちが作った作品の7作目にあたります。日本全国でわずか2館という少ない映画館での上映から始まりましたが、あまりの面白さにSNSでの口コミが広がって全国で上映されました。国内外で数々の賞を受賞しています。低予算ながらも素晴らしいアイデアと見るものを退屈させない娯楽性の高さがあります。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
出演:濱津隆之 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 大沢真一郎 山口友和 イワゴウサトシ 高橋恭子 生見司織

「CUT OF THE DEAD」

とある地方の山奥の廃墟では、自主映画の撮影が進められていました。スタッフ5名と、出演者2名の合計7人が撮っているのはゾンビ映画です。ゾンビになった恋人が女性に襲いかかりますが、女性は恋人を攻撃できずに壁際に追い詰められます。カメラがズームアップして女性の顔を映し出すと、女性はゾンビ化した恋人に首筋をかまれつつも相手を抱きしめて愛していることを伝えます。そこへ監督の「カット!」の声。 監督は女優が襲われているときの演技や表情に不満があるようで、なかなかOKを出しません。既に42テイク目にもなり、俳優やスタッフの疲労も限界に達しています。彼女に「演技を出そうとするから嘘になるんだ!」などと怒鳴る監督に、恋人役の男性は言い過ぎではないかと監督に抗議しますが、監督は「口をはさむな!」と聞く耳を持たず、男性にも声を荒らげて怒鳴ります。あわや殴り合いに発展しそうになりますが、周りの人間がどうにかなだめて一旦休憩を挟むことにしました。

今回の映画について話しはじめるキャストたち。どうやら監督は借金してまでこの映画に全力を懸けていて、何ごとにも妥協は許さず、小道具の斧も本物を使用するほどこだわっているようです。 休憩中は監督とカメラマンは外に出て、他の3人は廃墟の入口付近で座り込んでいました。 ところがそこへ誰かの腕が投げ込まれ、外に出ていたはずのカメラマンがゾンビになって襲いかかります。入口付近にいた3人は逃げ惑いましたが、監督だけは「カメラを止めない!」と叫び撮影を続けます。助監督は腕をもがれて呼吸が止まったあと、ゾンビになってよみがえります。メイク係は命を落とし、録音係もゾンビになって現場は大パニックに陥ります。

しかし、監督は「これが嘘のない映画だ!」と叫んで始終カメラを回し、女優の迫真の表情を撮り続けます。 女優は地下通路に逃げますが、助監督に追いつかれます。そこへ俳優が助けに入り、メイク担当と合流して3人は車で逃げようとします。しかし、メイク担当は女優がゾンビに感染していると勘違いし、斧で襲います。俳優はメイク担当を止めようともみ合っているうちに、メイク担当を斧で殺してしまいます。ようやく廃墟の屋上へ逃げのびた女優は、追ってきた俳優ゾンビの首を斧で切り、「愛してる…」とささやきます。そして、続けて監督に斧を振り下ろすのでした。 最後に女優は血糊で屋上に描かれている五芒星を見て驚きます。その五芒星は良からぬものを呼び寄せるために監督によって描かれたもの。その五芒星には「ONE CUT OF THE DEAD」の文字が浮かび上がっていました。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=3ZA9TO3ya7w

ゾンビ映画の撮影隊

話はこの撮影の1か月前へさかのぼります。再現VTRの監督日暮の元へ、顔なじみのプロデューサーの古沢からオファーがありました。それは、新しくスタートするゾンビ番組専門放送の記念すべき1作目の映画を撮るというもので、オファーの内容は30分ノーカットのゾンビ映画の生放送でした。 家に帰った日暮が妻の晴美に今日のオファーの件を話すと、晴美は「あなたにそんな度胸はないから断ったら?」と言います。そこへ、娘の真央がやって来て、テレビに出ている神谷に釘付けになって見ていました。

今日オファーがあった映画に主演男優として神谷の名前が載っていたことを思い出し、日暮はオファーを引き受けると決めます。 数日後、台本の読み合わせが行われました。出演者は俳優役の神谷、女優役の松本、録音係担当の山岡、カメラマン役の細田、メイク係の相田、助監督役の山之内、監督役の黒岩。 この7人と台本読みを始めますが、ゾンビが斧を使うのは納得できないと神谷が反対し、松本は顔に吐かれるのは「事務所が許さない」と言いだします。さらに、相田が家庭の事情でつれてきた赤ちゃんが泣き出し、台本読みはストップ。他にもアル中の細田や、お腹が弱くすぐ下痢をする山岡たちの様子を見て、日暮は撮影に不安を覚えたのでした。

本番までの道のり

日暮の家では、晴美が台本を読みながら練習をしていました。晴美は、現在は引退をしていますが、昔は女優でした。娘の真央は晴美に復帰をすすめますが、晴美は首を立てに振りません。 1か月後の本番生放送に向けてリハーサルが始まり、順調に進んでいるように見えましたが、神谷はゾンビの斧にいまだ反対し、1人で考えたいと抜け出します。山越はトイレの場所をやたらと気にし、助監督役はもっと見せ場が欲しいと訴え、日暮はまとまらない様子に困り果てていました。

そしてついに生放送の日を迎え、妻と娘が見学にかけつけます。そこへ、撮影に向かっていた黒岩と相田の車が事故を起こしてケガを負った、現場に行けないと連絡が入ります。撮影を中止するわけにもいかず、仕方なく代役を立てて続行。監督役は日暮本人が演じ、メイク役は娘の勧めもあって晴美に決まります。 撮影が始まると日暮の熱演に出演者たちは若干引き気味になります。

そんな中、細田は日本酒を見つけ、我慢できずに一気飲みして泥酔。さらに、助監督役と女優役の顔に吐くという醜態を見せます。お腹の弱い山越は他人の水を間違って飲んでしまい、お腹が痛くなり持ち場を離れることに。いろいろなトラブルが起こるものの、元ADの真央が本領を発揮して機転をきかせ、なんとか辻褄が合うようにまとめ上げます。

父の肩車

今度は代役の晴美が問題を招きます。晴美は元から役にのめり込みすぎる性格で、以前共演相手の腕を折ったことが原因で女優を引退したという過去を持っていました。今回も役になりきりすぎてゾンビを全員倒そうと完全にスイッチが切り替わったのです。俳優役神谷の腕を折るほどの勢いで強くねじり上げ、女優役松本の足に傷があることに気付いて彼女が感染したと思い込み、台本を無視して松本を殺そうと襲いかかります。暴走し始めた晴美は松本を追いかけて屋上へかけあがります。晴美を止めに入った神谷は逆に晴美にはじかれてふらつき、撮影用のクレーンにぶつかって壊す始末。日暮は娘と2人で晴美の暴走を止め、なんとか台本通りになるよう続行します。

残すは上から五芒星を映したラストシーンのみですが、クレーンは壊れて使いものになりません。そこで人間ピラミッドを作り、真央が1番上によじ登って血糊の五芒星を撮ります。松本は感染した神谷を斧でやっつけ、監督にも斧を振り下ろします。そして最後に、混乱した松本の目からは本物の涙が流れます。

松本が五芒星を発見し、上を見上げて終了を迎えます。同時に番組も終了し、出演者たちがやり切った表情を浮かべながら笑顔でお互いを称え合う中、真央は幼い頃に、父に肩車をしてもらった思い出にひたるのでした。

カメラを止めるな! の作品情報

カメラを止めるな! のジャケット写真

レンタル開始日
2018/12/05
監督
上田慎一郎
キャスト
濱津隆之 しゅはまはるみ 長屋和彰 細井学 大沢真一郎 山口友和 イワゴウサトシ 高橋恭子 生見司織
上映時間
96分
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カメラを止めるな!のユーザ評価

評価数:27件
評価 :★★★★☆(4.3/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • クチコミで騒がれてるから釣られて観てしまったが、噂にたがわぬなるほどの一作。もとは舞台作品だそうで、これをどう舞台化できたのかにもぼくの関心は移っている。この映画は二度始まる、というキャッチはその通りだし、観終ってもう一度見返したくなるよう、たくらまれてもいる。
  • 前半が退屈との評判でしたが、B級映画が好きな自分には結構面白く見れた。確かに???の場面が後半に繋がってるところがあり面白い。前半の長回しは、現代だから取れる技。撮り方が深作張りで、ある意味この映画は21世紀版アメリカの夜? かMaking of thriller ?
  • いやァ、笑った笑った。久しぶりに小屋で他の観客と一体になってドッカンドッカン腹抱えて爆笑する体験した。実はこれと似たタイプの映画は過去にあるにはあるんだが、それのタイトル書いたらネタバレになるね。役者さん達が乗って演じてる雰囲気が伝わるし、観終わったあとの何とも幸せな気持ちになる余韻が良い。

おすすめの関連作品

「カメラを止めるな!」の大ヒットで一躍有名になったENBUゼミナールのシネマプロジェクトの作品には、女優を目指して上京した女性を好きになった映画監督が、彼女をヒロインにして短編映画を撮るなかで巻き起こる喜劇を描いた「『トーキョーの夜』の朝」や、平穏な生活を送っていたアオイが海から来た不思議な少女・ココに出会い、生活が一変していくストーリー「ハッピートイ」などがあります。

そのほか、2014年の「うるう年の少女」「夏前。終わり」「夜が明けたら」、2013年の「サッドデイ」「モーメント」、2012年の「あの女はやめとけ」「オチキ」など数々の作品が創り出されています。

「オチキ」の作品情報

オチキのジャケット写真

レンタル開始日
2013/08/21
監督
吉田浩太
キャスト
木乃江祐希 関寛之 安保優一 池田薫 及川莉乃 太田正一 工藤啓太 佐藤宜全 澁川智代 清野菜名 鈴木一成 吉田憲明
上映時間
80分
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オチキのユーザ評価

評価数:313件
評価 :★★☆☆☆(2.9/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 俳優さんが好きでレンタルしましたが非常に良い作品で、時間が過ぎるのも忘れてしまいました。
  • 以外に面白かったですねぇ♪ 俳優さんもみんな個性的でこんな映画好きです 物語がエピソードで別れて進んでいくのも観やすかったかな♪ 有名俳優ではきっと出来ないこういう映画はこれからも、もっと出てきて欲しいなぁ!
  • 純粋に作品が面白い。 ほぼ無名キャストでこのクオリティはなかなか。