映画『翔んで埼玉』のジャケット写真

本作『翔んで埼玉』は、2019年に映画公開された作品で、キャストとしてGACKTや二階堂ふみなどが主演を務めたことや、他にも伊勢谷友介、麻生久美子、成田凌などが出演したことで注目を集めました。本作はそのタイトルが話題を呼んだことなどが経緯で新しい作品であると思われがちですが、実は1982年から1983年に連載されていたコミックス『花とゆめ』が原作となっています。ただ原作コミックスが未完のままで終わっているということもあり、映画版となる本作は原作に基づいた伝説パートとなっています。

本作は架空の日本が舞台となっており、フィクションを前提に埼玉県と他の県の大きな格差が描かれています。たとえばファッションセンスの洗練度や電気などの生活水準の有無、文化水準などを含めて、全てが東京都に劣っているといったような描写がなされている点が印象的です。このような世界観の作品だということもあり、本作の公開直前には埼玉県知事への表敬訪問などを行うなど細心の注意が払われました。しかし、現地・埼玉県では映画の協賛企業から、映画館においてボランティアで「高級野菜の種」が配られるなど歓迎ムードで公開されています。

イタリアにおいて開催された「第21回ウディネ・ファーイースト映画祭」では、インターネット上での投票によって決められる一種の観客賞・マイ・ムービーズ賞を受賞しており、観客からの評価はきわめて高いということがわかります。そんな本作『翔んで埼玉』のネタバレあらすじをさっそく見てみましょう。

ここからネタバレ!閲覧にはご注意ください!

スタッフ・キャスト

監督:武内英樹
脚本:徳永友一
出演:二階堂ふみ Gackt 伊勢谷友介 ブラザートム 麻生久美子 島崎遥香 成田凌 中尾彬 間宮祥太朗 加藤諒 益若つばさ 武田久美子 麿赤兒 竹中直人 京本政樹

ネタバレあらすじ

ラジオから聞こえてきたのは不思議な都市伝説

本作の舞台は埼玉県の熊谷市。とてもとても暑い日でした。そして、その日は菅原愛海と五十嵐春翔の結納の日でもありました。2人は結婚をしたら東京に住むということを誓い合っていました。特に愛海の方は子どもの頃から埼玉から出て東京に住みたいと長らく願ってきたのです。彼女は両親とともに車で東京に向かっています。

車内ではFMラジオのNACK5が流れていました。愛海の父親が言うには、埼玉県人がこよなく愛する放送局とのことで、彼女もなんとなく感慨深そうに耳を傾けています。するとラジオから、埼玉県に関する不思議な都市伝説のエピソードが流れてきたのでした。その内容とは、20世紀の終わりまでは東京都から埼玉がひどい差別を受けていたという話でした。埼玉県に住んでいる人は「通行手形」と呼ばれる一種の許可証がなければ東京都に入ることが許可されず、もしうまく東京に忍び込んだとしても、東京で見つかってしまうと無理やり埼玉県まで帰らされてしまうと、そのラジオパーソナリティは言います。

東京都の巨大な権力に逆らうことができない埼玉県人は涙を呑んで悔しさを耐え忍び、いつかこんな状況を変えてくれるであろう救世主が現れることを待っていた、このような都市伝説でした。


出典:https://youtu.be/XDFA1uZ8Fc8

転校生・麻実麗あらわる

一方舞台は変わり、東京の超有名高校「白鵬堂学院」に転校生・麻実麗が現れました。東京でも指折りの資産家の息子である彼は、多くの生徒から憧れの目で見られます。転校初日、彼は生徒会長・壇ノ浦百美に案内され、学校内を見学することに。しかし、そこで彼が見たものとは、ひどいヒエラルキーでした。

生徒は学力などよりも出身地などでクラス分けが行われており、埼玉県民のクラスは東京都民の学生たちにないがしろにされていたのです。また、生徒会長の百美自身も埼玉県民へひどい態度を取ります。そのような姿を見た彼は、反発し、ひと騒動が起こってしまったのでした。しかし月日が経つにつれ、徐々に百美とのわだかまりはなくなっていきます。

ある日、麗は百美の家に招かれます。しかし、執事によって麗が「隠れ埼玉県民」であるということが見抜かれてしまったのでした。そんな出来事がありながらも、百美には麗が埼玉県民であることが知られておらず、彼らは友人としての関係を続けています。ある日2人が遊園地に来たとき、麗はおかよに出会いました。

彼女は、麗とともに埼玉県の被差別解放のために戦ってきた仲間。しかし、彼女は通行手形を持っていなかったため、麗の目の前で連行されてしまったのです。それを助けた麗も埼玉県民であることがバレてしまいました。事実を知った百美でしたが、麗に誘われるがままに所沢へついていくこととなったのでした。

埼玉へ逃げろ!

場面は切り替わり、愛海が乗っている車内。埼玉県出身の父親と、千葉県出身の母親が互いに出身地と相手の出身地を秤にかけて「どちらが優れているのか」という言い争いを続けています。空港の有無や、海に面しているかどうかなどくだらない話に飽き飽きした愛海は、再びラジオに耳を傾けるのでした。

麗たちが埼玉県に向かっている間、警備隊が厳重な警戒態勢を敷いたり、動物の群れに襲われたりと、さまざまな困難が訪れます。そこに現れたのは、麗を埼玉県民だと見抜いた執事でした。しかしそこでわかったのは、彼の正体が千葉県を解放する運動の先導者出会ったということ。彼は百美の父である東京都知事に近づき、千葉県の解放を目指していたのです。

百美と麗はなんとか埼玉県に入ります。しかしすでに身を寄せられる場所もほとんどなく、百美は倒れてしまったのでした。これは「サイタマラリア」と呼ばれる感染病で、治すには東京に戻らなければならなかったのでした。

そして、追手を振り切れなかったこともあり、百美は東京に返されてしまいます。

世界埼玉化計画

さらに東京都が通行手形によって不正に莫大な利益を得ているという事実が発覚します。このことがきっかけで埼玉県はいがみ合っていた千葉県と和解し、東京都へ向かうことに。2県の勢力は東京の警備隊を押し除け、東京都知事の自宅に向かっていきました。真実に気づいた百美も、父の悪事を記したビラを窓から投げ、麗たちを後押しすることに決めたのです。このことがきっかけとなり、東京都は権威を失ってしまいました。各都道府県どうしの格差が解消された瞬間でした。

愛海の両親はラジオを聞きながら、号泣しています。ちょうど、同時刻に到着した花婿・春翔も泣いていました。そして彼女に、結婚したら春日部に家を建てようと提案したのでした。

そして、この後さらなる真実が分かります。ラジオのパーソナリティは百美だったのです。そう、これはラジオを聴いた人々を感化させるために彼が仕組んだ「世界埼玉化計画」だったのです。

こうして本作『翔んで埼玉』はエンディングを迎えました。

映画『翔んで埼玉』の作品情報

映画『翔んで埼玉』のジャケット写真

レンタル開始日
2019/09/11
監督
武内英樹
キャスト
二階堂ふみ Gackt 伊勢谷友介 ブラザートム 麻生久美子 島崎遥香 成田凌 中尾彬 間宮祥太朗 加藤諒 益若つばさ 武田久美子 麿赤兒 竹中直人 京本政樹
上映時間
106分
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映画『翔んで埼玉』のユーザ評価

評価数:1657件
評価 :★★★☆☆(3.9/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    なんともバカバカしく心から爆笑‼︎最高です! ガッくんも無駄にカッコ良く、俳優さんたちの振り切れ感が、また良い感じで爆笑‼︎
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    アカデミー賞主演女優確定⁉️流石の演技力笑いが止まらない‼️出演者の演技力が凄すぎる。最初~最後まで夢中になるオススメの映画でした。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    群馬県出身、埼玉県在住の自分ですが、大変楽しめる一作。埼玉の自虐的なギャグは、もはや伝統なんでしょうかキレキレで面白かったです。意外なビッグネームが意外なところで出てくるなど小ネタも充実。オススメです!!
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    埼玉の人しか楽しめないのかなと思ったが、全然他の県の人でも楽しめる。良かったのは、外見はベルサイユの薔薇みたいなのに話してる内容が県の自慢合戦なのでギャップが面白い。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    埼玉のローカルな場所や草加せんべい埼玉県人の微妙なコンプレックスが盛り込まれガクトさんや伊勢谷さんと言った一流の演技がまた良かった

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おすすめの関連作品

本作を楽しんで鑑賞したという方には、同監督作品の『テルマエ・ロマエ』もおすすめしたいところ。この作品の名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

テルマエ・ロマエは、古代ローマ時代におけるお風呂と現代の銭湯をリンクさせたテーマのコメディ映画となっています。

古代ローマ人が現代にタイムスリップするというコンセプトはそこまで珍しいわけではないですが、そこにお風呂というカルチャーが融合している点が本作品の魅力。また、タイトル自体が「ローマの浴場」という意味になっています。

こちらの作品の原作は『コミックビーム』という雑誌で2008年から連載されていた漫画で、漫画自体も書店員の選ぶマンガ大賞2010や第14回手塚治虫文化賞短編賞など多数の受賞をしています。このような点からも非常に内容に期待ができる映画となっています。

映画作品のキャストとしては、主演に阿部寛が起用される他、上戸彩や北村一輝、竹内力、笹野高史など人気俳優から実力派俳優まで数多く出演。公開前から期待値が非常に高く、公開後3週間、継続して興行収入1位となっていました。

映画『テルマエ・ロマエ』の作品情報

映画『テルマエ・ロマエ』のジャケット写真

レンタル開始日
2012/11/09
監督
武内英樹
キャスト
阿部寛 上戸彩 北村一輝 竹内力 宍戸開 笹野高史 市村正親
上映時間
108分
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映画『テルマエ・ロマエ』のユーザ評価

評価数:17799件
評価 :★★★☆☆(3.8/5)

ゲオユーザの評価・ネタバレ
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    これは安定の面白さ!何度借りて見てもおもしろいです。阿部ちゃんの演技、本当に素敵です。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    最高の極楽映画だと思いました。阿部寛がいい役で味が出ていて最高でした。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    阿部寛はコメディに向いていると思います。やっぱりおもしろかった。どの世代でも楽しめます。
  • 評価 :★★★★☆(4/5)
    漫画は読んだことはありませんでしたが、面白く見れました。銭湯にちょっと行きたくなる気がします。
  • 評価 :★★★★★(5/5)
    とにかく笑いました(笑)タイムスリップのシーンはワンパターンなのに毎回爆笑(笑)上戸彩もかわいくて、阿部寛の肉体美にもうっとりします!見どころたっぷり面白いですよ!

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