涙そうそうのジャケット写真

沖縄を舞台にした歌詞とメロディが多くの人々から支持された国民的名曲『涙そうそう』をモチーフに、切なくも美しい兄妹の愛の感動ドラマ。主演の兄・洋太郎には、「ジョゼと虎と魚たち」「春の雪」の妻夫木聡、妹のカオルには「タッチ」「ラフ」の長澤まさみ。

監督:土井裕泰、脚本:吉田紀子、音楽:千住明、出演:妻夫木聡 長澤まさみ 麻生久美子 塚本高史 

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兄・洋太郎の元へ妹・カオルがやって来る

妻夫木聡演じる兄・洋太郎は、自分の飲食店を構えることを目標に、昼夜を問わず市場や居酒屋での働きに精を出す青年です。彼を支える恋人で医師の卵・恵子もいる、充実した毎日を送っていました。一方、長澤まさみ演じる妹・カオルは、洋太郎8歳のときに実母・光江が再婚した相手の連れ子。幼いながらに遠慮がちだった洋太郎とカオルでしたが、一緒に過ごすうちに本物のような兄妹の関係になっていきました。

そんな中、思いがけない父の失踪、母も病気で他界、という非情な現実が二人を襲います。死の間際に、母から「ひとりぼっちのカオルを、どんなことがあっても守ってほしい」と託されます。その後、祖母と暮らしていた兄妹ですが、高校卒業後に洋太郎だけ沖縄本島に渡り、本島の高校に合格したカオルが洋太郎の元へやって来たのです。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=1ok1z7mqHfw

カオルのためにも一層精力的に働く洋太郎

久しぶりに再会したカオルは1人の美しい女性に成長していて、洋太郎が少々動揺するほどでした。しかし、「にーにー!」と呼ぶ声や笑顔は幼少時代からよく知るかわいい妹のままです。古いアパートで、離島で暮らしていたころのように再び一緒に暮らし始める洋太郎とカオル。兄妹の仲睦まじい様子に恵子は少々嫉妬気味ですが、洋太郎と恵子カップルも変わらず良好な関係を維持していました。自分の夢に加えて、兄を頼って身を寄せてくれた最愛の妹が、将来、大学進学する費用を捻出するためにと、ますます仕事に打ち込んだ洋太郎。

努力の甲斐あって、彼はとうとう開店資金を貯め、自身の飲食店をオープンさせる第一歩を踏み出すのです。しかし、仲間たちの協力を得て手作りした店のオープン当日、「自分こそが店の土地の持ち主」という人物が現われて、洋太郎は自分が詐欺被害に合ったことを初めて知ります。

失意に暮れる洋太郎を支えながら、兄への恋心に気づくカオル

洋太郎に店の土地を斡旋した業者こそが詐欺師で、土地の権利書は偽造されたものであることが判明します。店は無残にも解体されてしまい、あとに残ったのは多額の借金でした。借金返済のため、再び労働に明け暮れることになった洋太郎の元へ、恋人・恵子の父親が訪れます。「恵子は実家の病院を継ぐ大事な子なので、別れてほしい」と、洋太郎に多額の手切れ金を差し出す恵子の父。恵子を愛していた洋太郎は、もちろんその申し出を断りますが、このことが不仲の原因となり、結局恵子は洋太郎の元を去ってしまうのです。

夢にも恋人にも見放された洋太郎を支えたのは、妹のカオルでした。借金返済の足しになればと洋太郎に隠れてバイトをしますが、見つかって激しく叱責されてしまいます。厳しい中にも深い優しさを与えてくれる洋太郎に接するうち、カオルは洋太郎への想いが兄妹愛ではなく恋心であることを実感。大学合格を機に、カオルは洋太郎の部屋を出ます。

再会した洋太郎とカオルに待ち受ける永遠の別れ

同じ那覇市内に暮らしながら1年以上会うことがなかった兄妹ですが、沖縄本島を大型台風が直撃した日、妹の身を案じて洋太郎がカオルの部屋を訪問。すると、カオルの部屋の窓が倒木で割れてしまっていて、洋太郎が応急処置を施しました。久しぶりの再会となった兄妹ですが、洋太郎はその場で倒れてしまいます。元恋人・恵子の病院に搬送されますが、過労のうえに併発した心筋炎で、洋太郎はあっけなく帰らぬ人に。

その後、祖母が暮らす島に戻って、カオルは洋太郎の葬儀を執り行います。そこへ、洋太郎からカオルへ宅配便が届きました。中は、カオルが成人式に着るためにと洋太郎が選んだ着物。以前、カオルが送っていた「成人式には実家のある島に帰る」という手紙を受けて、洋太郎が用意していたプレゼントだったのです。死後もなお洋太郎の深い愛情を感じて号泣するカオルの様子は、涙が際限なく溢れる様を示すまさに「涙そうそう」なのでした。

涙そうそうの作品情報

涙そうそうのジャケット写真
レンタル開始日
2007/03/23
監督
土井裕泰
キャスト
妻夫木聡 長澤まさみ 麻生久美子 塚本高史
上映時間
118分
涙そうそうのユーザ評価

評価数:615
評価 :★★★☆☆(3.6/5)

クチコユーザの評価・ネタバレ
  • もっと早く観ていたら良かったと思いました。腹違いの兄弟、私もよく似た対偶ですが果たして成長してたった二人きりで住むのは…心の中では御互いに好きっていうより空気みたいな存在なんですよね でも空気って絶対に無くてはならないもんですよね それだけ大事 私はこの映画を見てそう考えさせられました。
  • 観たのはだいぶ昔ですが、沖縄に行ったこともあり、空気感などからなぜか自分の実体験のような感覚に。そんな経験はないし、こんなカッコ良いお兄ちゃんもいないのですが、不思議と入り込みました。ストーリーというか、演出・俳優さんが素敵なんだと思います。
  • 血の繋がらない妹が兄の元へ帰ってきたところから物語の幕が切り落とされます。しばらく会わない間に美しく成長した妹。再開時の兄の目線。コントロールできない感情。もどかしさ。そういった繊細な演技を妻夫木聡が上手に演じていました。二人の血の繋がらない兄妹の感情が家族愛と恋愛に揺れる姿が切ない。

参考URL
・youtube.com